- ジムの給与は高そうだけど実際どうなの
- 福利厚生を知っておきたい
- 年収を上げる方法を知りたい
ジムの給与ってどれくらいあるんだろう
ジムのスタッフやインストラクターは健康に関する運動を教える立場。「教える立場は給料が高い」という印象を持っている人が多いと思う。
この記事はスポーツジムやフィットネスクラブの正社員の給与について執筆していきます。この記事を読めばジムの給与がどれくらいあるのかがわかり、あなたが本当に転職を検討すべき給与の範囲内なのかが分かります。給与の上げ方についても一緒に解説していきますので最後までご覧ください。
スポーツジム・フィットネスクラブの給与は高い？低い？
スポーツが好きでジムへの転職を検討している人が多い一方、年収がわからず転職を決断できずに困っている人も多いと思う。好きだけでは転職を決断できないものなのです。
ジムの給与を知り、納得した上で転職活動を進めよう！
結論、ジムの平均年収は300万円～350万円で、決して高いとは言えない年収です。
思ったより低いんだねぇ・・
平均とは言え、年収が高い人が多ければその分平均も上がるよね。
1か月給与20万円×12カ月＝240万円
年2回の賞与20万円×2回＝40万円
年収280万円
月20万円の給与が会社で一番低い給与、つまり入社して初めての給与である場合、平均の300万円～350万円の内、350万円を平均とした場合の給与の上限を考えると420万円となる。
280万円が最低、350万円を平均値とした場合、最高で420万円という計算になるだね
平均が350万円に対して初任給が仮に月10万円の12カ月で120万円だった場合は上限が580万円になり、まだ悪くない給与です。月10万円はあり得ないですよね。あり得ない給与の10万円で仮設定しても上限が580万円なのです。ここまで解説してお分かりだと思いますが、どう見積もってもジムの給与の上限は高いとは言えないのです。
私はジムスタッフを何年も経験して管理職に上り詰めたんだ
管理職になると給与に関しては悪くないだ
ジムの平均年収・月収・賞与(地域別)
ジムの年齢別年収と月収を分かりやすくまとめているサイトで月間300万回も閲覧されている(平均年収.jp)を出典させていただきます。平均年収.jpの口コミ調査情報によると平均年収は420万円ですが年収水位では390万円～450万円です。
新卒の年齢で見ると年収239万円、月収15万円になるね
23歳ですでに結婚して子供がいる家族のお父さんがジムに転職を考えるとなると共働きは必須ですね
人口が多い東京と大阪が群を抜いて年収が良いことがわかります。
１つの会社で全国展開している場合、東京と大阪だけ給料を上げることは考えにくい。
東京や大阪は家賃が高いよね。
都会は家賃が高く、転勤に伴う住宅手当やその他の福利厚生なども含み、年収が高くなっていると推測します。
ジムの初任給
新卒で大手フィットネスクラブに就職した場合の初任給で月収21万円程、高卒で18万円が相場と言われています。上で紹介した平均年収.jpでは22歳～24歳で月収15万円でした。
つまり企業によって初任給に差が生じているということ。月収15万円は流石に生活に影響しそうですね。初任給から一気に給与が上がることは考えにくいため初任給はある程度高いところからのスタートが望ましいです。
初任給から下がることは考えにくいためできるだけ高い企業で検討しよう！企業によって福利厚生が全く異なるため下で解説する内容も必ずチェックして総合的に判断したいね！
ジムの福利厚生
ジムの福利厚生は一般的な福利厚生以外に様々あります。
※企業により異なりますので参考程度にご覧ください。
- 施設の無料利用
- 福利厚生代行サービス利用
- 社割
ほぼ全ての企業に該当する項目もあれば当てはまらない企業もありますが順に解説していきます。
施設の無料利用
一番嬉しいと言っても過言ではない福利厚生で、自分が勤めている会社、あるいは店舗を無料で利用できます。施設利用に関しては一部FC(フランチャイズ)加盟店は使用不可などの決まりはあるかもしれませんが、ほとんどの会社で無料利用できます。これはアルバイトスタッフも同様でアルバイトの求人広告にも特典として記載があります。
普段会費を払って施設を利用してるところを無料で利用できるからありがたいね！お客様はあなたの運動する姿勢を見ています！しっかりと活用しましょう！お客様を魅せてやれ!!!
福利厚生代行サービス利用
福利厚生代行サービスとは、企業が従業員に提供する福利厚生を外部の企業がまとめて行うサービス。企業が福利厚生代行サービスを導入することで従業員の満足度アップや社会的信頼性の向上などに繫がります。従業員だけではなく企業にもメリットがあるサービスなのです。
まだピンとこないなぁ
どんなサービスがあるんだろう。。
福利厚生代行サービスは「リロクラブ」「WELBOX」「ベネフィット・ワン」など10種類以上の企業があるんだ
転職サイトが「doda」や「リクルートエージェント」など、沢山の種類があるのと同じだよ
- 飲食店利用での料金割引
- 映画館割引
- ホテル代割引
- カラオケ代割引
- etc
数えきれないくらいの項目があります。
たまたま向かった飲食店で特典が使えるなんてことが普通にあるから使わないと損だね！
福利代行サービスの企業によって取り扱っているサービス内容が異なります。事前に調べておくと面接時に役立つかもしれませんね。企業が扱っている福利厚生代行サービスについて調べて質問内容に組み込むと評価良いですよ！
私は会社の福利厚生代行サービスを使ったことがありません。。
我が家はあまり外食しないんですよねぇ
社割
社割も福利厚生の一環です。同じグループや会社が経営している飲食店で食事すると20％OFFなど嬉しい特典が付いている場合があります。ジム内で販売されている物販も割引の対象になるかも！
数えきれないくらい利用して得させてもらっています♪
ジムの仕事の種類
スポーツジムやフィットネスクラブの仕事とはどういった種類があるのかを知っておきましょう。大きく分けて4つあります。
- ジムスタッフ(ジムトレーナー・ジムインストラクター)
- フリーインストラクター
- パーソナルトレーナー
- マネジメント(管理)
それぞれの業務内容については業務別のまとめ記事をご覧ください。転職を検討しているなら一通り業務内容を知っておく必要があります。
ジムスタッフ(ジムトレーナー・ジムインストラクター)
スポーツジムやフィットネスクラブでの就職や転職と言えばジムスタッフを指すのが一般的です。正社員もアルバイトスタッフもジムの店舗で働いているたため全員ジムスタッフと呼ばれます。
例え店舗責任者(店長)だとしてもお客様からすれば一人のジムスタッフなんだ
ジムスタッフは入会受付、見学案内、体験会、清掃、マシン指導、食事カウンセリング、スタジオプログラムを業務としていて、ジムの運営全般を担っています。
フリーインストラクター
フリーインストラクターはその名の通りフリーで活躍するインストラクターです。1つのジムに雇われているのではなく、業務委託によって複数のジムと契約を交わしてスタジオプログラムのインストラクターとして働いています。
通称フリーイントラ(先生)は何社とも契約しているんだ
13時からAジムでスタジオレッスン
15時からＢ社でスタジオレッスン
19時からＣ社でイベントレッスンなど
レッスンが終わるたびに移動することがほとんどなんだ
移動の時間と着替える手間を考えたら立て続けに2本はレッスンを担当したいんだ
パーソナルトレーナー
予約した担当トレーナーと1対1でお客様の運動や食事のサポートを行うのがパーソナルトレーナーです。
ジムスタッフとの大きな違いはお客様に合う運動を提案できることと、有料であることなんだ
ジムスタッフがお客様に対してマシンの説明や食事のアドバイスを行うことに対し、パーソナルトレーナーは資格保持者が有料でそのお客様に合った運動を提案したりメニューを作成します。これにより、更に踏み込んだトレーニングの提案ができ、お客様の悩みを解決する近道にもなります。パーソナルトレーナーの資格はジムスタッフで経験を積みながら勉強すれば取得することができます。
パーソナルトレーナーの資格については下の記事で解説しています。
マネジメント(管理)
マネジメントは店舗責任者やエリアで統括している管理者を指導する仕事です。マネジメントは社長や専務、常務といった偉そうな役職がついている人だと言うと分かりやすいですね。
会社の数字を日々管理して、毎日のようにテーマを変えて会議を行っています。転職でこのマネジメントの役職に就くためには超大手上場企業で専務を務めていたなど、過去の実績や役職に目を引くものがなければなりません。
この記事を見ている人のほとんどが20代～30代であることから、一部を除くほとんどの方が該当しません。年収500万円以上は当り前のレベルです。
ジムの雇用形態
ジムの雇用形態は3つに分類されます
- 正社員
- アルバイト
- 業務委託
それぞれの特徴を理解しておきましょう。
正社員
新卒採用や中途採用、アルバイトからの社員登用などで正社員になることができます。ただ、会社によってはこれら制度を設けていない場合があります。
正社員もアルバイトも同じ業務を行う事が多いのですが、正社員はアルバイトよりも踏み込んだ業務を行います。
正社員は会社の数値を上げる必要があり、数値を上げるために何ができるのかを考え、提案し、実行しなければなりません。
ジムスタッフが行う業務よりも更に多くの業務を担当するため、ジムスタッフとして行う業務とのバランス調整が必要です。
正社員の多くはこの業務のバランスで悩んでいるんだ
ジムスタッフ業務をやり過ぎると、社員で最も重要な数値管理が疎かになってしまうんだ
社員業務をやり過ぎるとアルバイトスタッフから不平不満が飛び交うようになるんです。アルバイトスタッフが多い職種は業務のバランスが難しいのです。部下への対応については下のまとめ記事をご覧ください。
私がこれまで経験したきた部下への対応方法のノウハウを公開しています！
アルバイト
アルバイトは正社員と違い目の前の与えられた業務を遂行します。入会希望者がいれば入会受付を行ったり、見学希望者が来館すれば、見学案内したり、マシンの利用方法が分からない方を見かけたらマシンの説明をします。フィットネスクラブに関してはオリエンテーションやメニュー作成、スタジオプログラムも担います。
正社員から認められるとPOP作成やアルバイトリーダー、請求業務など更に難しい仕事をお願いされることもあります。
正社員だからと言って全ての業務を抱える必要はないよ
様々な業務で担当を振り分けてお店を回せると自分の手が空き、その分数値管理に専念できるんだ
これができたらみんなスタッフとの人間関係で悩まないんだけどね。。
アルバイトが大半を占める職種では悩みのアルアルなんだ
業務委託
ジムでの業務委託とは、スタジオレッスンを担当してくれるインストラクターや、トレーナーの資格を持ってお客様に直接1対1で運動や食事の指導をするトレーナーと業務契約することです。
インストラクターは1レッスン3,000円などの固定フィーか、1レッスン1,000円と人数に応じた報酬などの歩合があります。トレーナーは相手が基本１人であるため1回3,000円や6,000円などの固定になります。
インストラクターもトレーナーも顧客が固定するとある程度安定した収入になり充分生活できるくらいの収入が得られます。インストラクターもトレーナーもジムスタッフが兼務して行うよりもカリスマ性やレッスンのクオリティが高い事の方が多いため、顧客獲得に期待できます。
評判がよくなると口コミが広がり、さらにお客様が増えていきます。一方、プライベートで数名の会員と食事に行くなど、業務以外で時間とお金を割くことがあります。
スタジオレッスンでリピーターが付くようになると食事会などを開催するインストラクターもいるんだ
私も会員との飲み会やカラオケなどは月1回に近いくらい結構頻繁だったね
スポーツジム・フィットネスクラブで年収を上げる5つの方法
スポーツジムやフィットネスクラブの年収が決して高いとは言えないという事が分かりました。ジムでの仕事で経験を積むと運動の知識が身に付いたり、アルバイトスタッフが多いことで育成指導能力が身に付いたり、福利厚生で施設無料利用ができるなど、今もこれからも必ずプラスになることばかりであるためメリットは大きいと感じています。
ジムで働くメリットについては別の記事で解説します。
とはいえ、年収は上がらないより上がった方が良いですよね。そこで、最後にジムでの年収を上げる方法を5つ紹介しますので最後までご覧ください。
年収を上げる方法【個人編①】
まずは個人の頑張り次第で年収が上がる方法を紹介します。年収を上げるために個人でできることは自身がパーソナルトレーナーとして活動することです。企業によっては独自のトレーナー試験に合格したらパーソナルトレーナーとして自社でのみ活動できる権利を与えてくれます。
トレーナーとして活動できれば給与に上乗せでフィー(給与)が獲得できます
通常通り給与が発生する労働時間の中でパーソナルトレーニングができるから得した気分になるよ！
企業によってはトレーナー制度が導入されていることがあります。転職希望先に制度が導入されているかチェックしてみてください。
うちはほとんどの新卒が希望して各自でトレーナー活動しているよ
顧客が付くと数万円という纏まった金額になるからかなり嬉しいよ！
勤務中にトレーナー活動ができるのも嬉しいよね！
年収を上げる方法【個人編②】
年収を上げるために個人でできることの2つ目は「資格の取得」です。ジムでの仕事を経験すると資格を取得できるチャンスがあります。
- 筋トレスペシャリスト
- 筋トレインストラクター
- NESTA-PFT
- NSCA-CPT
どの資格を取ればどれだけの給与が上がるのかは会社へ事前に確認が必要ですが、資格を持っていると自身の権威性や信頼性に繫がり良い事しかありません。
資格を取得すると自社でパーソナルトレーナーとして活動する時にかなりの武器になり、獲得アップに繫がること間違いなしだ！取得できるものなら時間をかけてでも取得しておこう
生涯絶対に生きる資格だね！
資格の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
年収を上げる方法【会社編①】
会社によっては毎年年収が上がります。いくら上がるかは会社やあなたの実績によって様々です。半年に1,000円、2,000円など少しづつ上がっていきます。目立つ成果を出せていなくても年間で数千円や1万円昇給なんてこともあります。これが一番簡単な年収の上げ方です。
ただ待っているだけでは評価に繫がらないから自主的に会社に貢献できることを探して実行しよう！
その他には賞与を上げる方法もあります。賞与は自身だけの問題ではなく会社やエリア全体の売上や利益に影響します。まだ役職が付かないうちはどうにもなりません。役職がついて実績を出せたらそれ相応に賞与が上がり年収も上がります。
年収を上げる方法【会社編②】
年収を上げる一般的な手段として役職を上げる方法があります。役職が上がると必然的に役職手当などが付くため月収が上がり、結果年収が上がります。役職手当以外にも基本給自体が上がることも当然あります。役職手当ではなく、基本給が上がる場合もあります。
どちらにせよ、役職が上がると年収が上がるのです。
役職を上げるためにはそれなりの実績を作り、上司に気に入られる必要があります。
上司は会社の実績を常に追求しています。
成績を上げてくれる部下を昇格させたくなるのは自然の流れなのです。
年収を上げる方法【独立】
年収を上げる最後の方法は「独立」です。起業するのです。会社に勤めている間に資格を取得し、パーソナルトレーナーの経験を積みます。通常業務を遂行しながら顧客をドンドン溜めていきます。そして念願の独立です。
今務めている会社で外部のパーソナルトレーナーとして起用してもらいながら、他のスポーツジムやフィットネスクラブに営業して起用してもらいます。
スポーツジムとフィットネスクラブの違いについては下の記事で解説していますので気になる方はご覧ください。
その他、最近流行っているパーソナルジムを立ち上げることもできます。狭い空間に有酸素マシン1台とスミスマシン1台などを設置して予約を取ります。マシンの種類は様々ありますが、給与を上げる方法としておすすめですし、大きなジムを立ち上げるわけではなく資金面でも独立しやすいのです。
一生ジムで務める必要は全くありません。年収が高くない業種ですのでジムに努めている間にしっかりと資格を取り、経験を積んで独立。一番おすすめしたい道です。これから特に少子高齢化の時代。需要が高まることは想像できますよね！
まとめ
スポーツジムやフィットネスクラブの年収は決して高くないことがお分かりいただけたと思います。しかし、これからの時代はより一層健康意識が高まり、運動の需要は増えると推測できます。運動の知識は一生もの。一度は勤めて損しない業種であると断言します。
一度はスポーツジムやフォットネスクラブに勤めるべき理由は別の記事で解説しています。
決して高い年収ではありませんがジムが無料で利用できるという福利厚生を存分に活用し、自身の身体づくりをしつつ、今後の将来に繋げてもらえたらなと思います。
ジムへの転職を検討している方はフィットネス業界に強い転職エージェントを紹介している記事をご覧ください。
